埼玉県八潮市の道路陥没事故などインフラに対する関心が高まっていことを受けた取り組みです。地域住民を対象にした水道管の更新工事の見学会が24日、仙台市内で初めて開催されました。

仙台市青葉区の川平地区で開催された水道管工事の見学会には、近隣の住民8人が参加しました。説明会ではまず、仙台市水道局の職員から、新たに敷設する水道管の特徴や更新工事の流れについて説明を受けました。

後藤舜キャスター:
「こちらにあるのが耐震化された新しい水道管です。きょう行われるのは深さ1メートルほどに掘削された場所にこの水道管を敷設する作業です」

その後、工事現場に移動した住民は、直径20センチ、長さ5メートルの耐震性がある水道管を敷設する工事を見学しました。今回の工事で取り替えられる水道管は設置から47年が経過し法定耐用年数の40年を超えていて耐震化されていないものです。川平地区では、距離にして700メートルの水道管の更新を来年2月末までに完了させる予定です。

見学した住民:
「事故のニュースもいっぱいなので、不安ですし自分が巻き込まれたらと思うと怖い。子どもが大きくなった時の将来のことも考えて聞いておこうと思った」
見学した住民:
「東日本大震災のとき水が出なくなって苦労した。大震災くらいの揺れでも耐えられるということは非常に安心」
仙台市水道局西配水課 井上信彦課長:
「水道管の入れ替えを市民の皆さんに見てもらいどういう風な対策をしているのか、実際にどのように工事を進めているのかということを理解してもらいたいということで今回進めている」

この見学会は、今年1月の埼玉県八潮市の道路陥没事故など、インフラの老朽化や管理への関心が高まっていることを受け仙台市で初めて開催されました。仙台市では、総延長およそ4500キロの水道管を保有していて2023年度の時点で水道管の耐震化率は39.3%に留まっています。水道局では、年間40キロを目標に更新していくということです。