オバマ元大統領が前面に出た選挙戦に…バイデン氏の不人気目立つ

ーー今回の中間選挙、全体的に見ても共和党が優勢でしょうか?
「下院は共和党が確実にとると言われています。これだけ現政権に怒っている人たちが投票に行くとなると下院はほぼ間違いなく共和党が取ると。さらに上院は3分の1が入れ替わるのですが、それでも共和党の波がきていて、今のところ様々な選挙サイトでは上院も共和党が取るのではないかという予測が多いです」
ーー上院・下院が共和党がとるとバイデン政権はどうなりますか?
「バイデン政権がやりたいと思うことは議会で阻まれることになり、様々な政策課題ができなくなるのが予測されます。トランプ氏に対する熱気が維持されていて、共和党内でも一番の次期大統領の有力候補になっています。むしろ『バイデン疲れ』みたいなものがあって、中間選挙でもバイデン氏が不人気なので、応援演説を控え、裏方的な役割をしていて、むしろ表に多く出てきたのは元大統領のオバマ氏ですね。やはりバイデン氏の不人気が目立った中間選挙戦だったということです」
ーートランプ氏が最後の演説場所をオハイオに選んだのは理由があるのでしょうか?
「オハイオを中心とする『ラストベルト』と呼ばれる工業地帯は前回バイデン氏がこの地域の票を取って当選しました。2016年にはトランプ氏がこの地域の票を取り当選しました。労働者の心をどうつかむかが今回の選挙のみならず、2年後の大統領選でも非常に重要ですので、自分の大統領選を見越してだと思われます」
トランプ氏 FBIの捜査牽制のため次期大統領選に出馬か


ーー(トランプ氏は)捜査を牽制するために立候補するのではないかとみられています。公文書持ち出しの容疑でFBIの捜査対象になっているトランプ氏ですが大統領候補になれば司法の追及をかわしやすくなるという考えです。こういう考え方があるんでしょうか?
「明文化されていないのですが、大統領候補に司法の追及が大々的に入るとなると選挙結果に大きく影響を与えかねないです。大統領候補になった人物には選挙の直前には捜査しない、止めるというのが不文律、慣習化してきているのでトランプ氏は大統領候補になって追及の手が伸びてきたら自分への政治的な動きだという形で牽制して批判することができる。共和党員としてはFBIの捜査自体に不当である。民主党の政治的な動機に基づくものであると信じている人が大半、大統領選にも疑義を抱いてる人が約7割いるといわれています。連邦議会の選挙のみならず州知事とか州務長官とか本当にいろいろな選挙があるのですが、共和党の候補者の中の半分が2020年の大統領選挙では大規模な不正があったといわれています。そういう方が州知事や州務長官になったら2020年の大統領線で結果をめぐって大混乱すると指摘されているところです」














