プロ野球選手として、「侍ジャパン」のメンバーにも選ばれた男性が今月、プロのボートレーサーとしてデビューしました。その人は、福岡県糸島市出身の野田昇吾さん。半年間で20キロ以上の減量をし、狭き門をくぐり抜けた野田さんの第二の人生がスタートしました。
◆ボートレーサー養成所の131期生
デビュー戦の前日、スーツ姿でレース会場に入った野田昇吾さん。9月の卒業から1か月半、すっかり髪形も変わっていました。

野田昇吾さん「ここまで来られたのは家族の支えだと思っているので、『ここからは自分の力でレーサーとして頑張っていきます』と家族に伝えてきました」
野田さんの挨拶「おはようございます!ボートレーサー養成所131期を卒業しました。番号5259埼玉支部新人の野田昇吾と申します。新人らしく頑張っていきますので、ご指導のほどよろしくお願いします」
◆レース前日に抽選会
ボートレースは、試合の前日に選手が乗るボートとモーターの抽選会が行われます。性能の善し悪しや相性は運次第。野田さんがデビュー戦で扱うボートも決まりました。先輩レーサーたちとの勝負を前に機材の整備、そして練習を兼ねた試運転を行います。

野田昇吾さん「レースなので、もちろん負けたくないという気持ちも持ちながら、先輩に迷惑をかけないように、しっかり走っていきたい」
◆「侍ジャパン」メンバーにも選出

糸島市出身の野田さんは、2016年から西武ライオンズで中継ぎ投手として活躍。167センチとプロ野球選手としては小柄ながら、2年目には侍ジャパンのメンバーにも選ばれました。
しかし、けがなどの影響もあり2020年のオフに現役を引退。すると、「プロスポーツ選手」としてもう一花咲かせたいと、元々興味があったボートレーサーへの挑戦を決意します。
◆半年間で減量23キロ
規定体重をクリアするため食事量を極限まで減らし、75キロあった体重を半年間で23キロも減らしました。壮絶な努力の末、合格倍率20倍を超える養成所の狭き門をくぐり抜けました。

野田昇吾さん「礼と節を重んじ、立派なボートレーサーになるため、日々努力することを誓います」














