アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃を受けて、イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ声明を発表しました。

イスラエル ネタニヤフ首相
「イランの核施設をアメリカ合衆国の正義に満ちた圧倒的な力で標的にするというあなた(トランプ大統領)の大胆な決断は歴史を変えるでしょう」

トランプ大統領を賞賛し、「今夜イランの核施設に対して行われたアメリカの行動は、真に比類のないものだった」、「アメリカは地球上のどの国にもできなかったことをやり遂げた」と述べています。

一方、イランの原子力庁は声明を出し、フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの核施設が「国際法に違反する攻撃を受けた」と発表しました。その上で、「『国家産業』の発展を決して止めることはない」とし、核開発を続ける姿勢を示しました。

攻撃を受けた3か所の核施設の周辺で「放射性物質による汚染の兆候は確認されていない」と発表、「周辺に住む住民に危険はない」としています。

また、イランの国営テレビは、フォルドゥの地下核施設で被害を受けたのは入口のトンネルのみで、主要施設は被害を受けなかったと報じました。

そして、中東にある米軍基地のマップと「イランの射程圏内」との字幕を表示し、中東地域にいるすべてのアメリカ国民と米軍関係者が正当な標的だと警告しました。

イランの革命防衛隊はSNSに「いま我々にとっての戦争が始まった」としています。

イラン議会の戦略担当顧問はSNSに「異常なことは何も起きていない。数日前からフォルドゥの核施設への攻撃を予想し、前もって避難していたので、回復できないような被害は受けていない」と投稿しています。