「答えられないものがあるのか?」 妻の元にかえってきた赤木さんのノートの中身

今回、開示された文書の中には、妻・雅子さんが初めて目にするものがあった。財務省の職員から直接手渡されたのは俊夫さんのノートだった。
赤木俊夫さんの妻・雅子さん
「この字を見た瞬間、夫の字なんです。1995年6月18日に結婚したんです。(今月で)ちょうど30年なんですね。サプライズというか嬉しいなと思っています」
村瀬健介キャスター
「ある種のプレゼントみたいな感じも?」
妻・雅子さん
「帰ってきてくれたなと思います」
表紙には「AKAGI NOTE」「2017年4月14日」と書かれている。
この頃、俊夫さんは、国会対応と平行して、調査に入っていた会計検査院の対応に追われていた。ノートのほとんどが、会計検査院とのやりとりをメモしたものとみられる。

妻・雅子さん
「『8億は引きすぎで』・・・『指摘』・・・なんだろうな。『引きすぎと指摘』かな。『答えられないものがあるのか?』『裏があるのか?』これ聞かれたんですね。ハテナがついているから。検査の方に言われて」
村瀬キャスター
「詰められているんですね」
地中のゴミを理由に8億円値引きしたことは適正だったのか、繰り返し追及されている。
赤木さんのノート
「8億の減額は損害賠償に近い」
「損害賠償される可能性→エビデンス=『ない』」
「どういう手続があったのか再度確認してほしい」
検査を前に財務省は、近畿財務局に文書を取り除くよう指示するメールを送っている。

財務省から近畿財務局へのメール
「送付いただいた文書から不要なものを抜いております」
「検査院に対して提示する形をイメージしております」
これに対し、近畿財務局は・・・
近畿財務局から財務省へのメール
「会計検査院への説明は到底できない状況まで書類が削られています」
「送付文書を見る限り、現場としてご指示通りの処理はできません」
文書の廃棄・改ざんが、俊夫さんを追い詰めていった。