◆「任期のあと、どういう形で定住するか」

堀啓知キャスター)
 地域のチカラとなってくれる『地域おこし協力隊』ですが、島牧村では任期後の定住者は、10年で1人という厳しい現実があります。

鶴岡慎也さん)
 島牧村は、自然もあっていいとところだと思うんですけど、やはりこれだけ定住率が低いということは、もしかすると、何かしらの原因があるのかもしれませんし、残ることを選択しない理由はどこにあるのか、自治体側のサポートなのか、どういう体制なのかっていう、しっかり把握する、分析する必要がありますよね。

世永聖奈キャスター)
 『地域おこし協力隊』の任期を終えた後、唯一、島牧村に定住して、現在、農業を営んでいる丸山倫徳(とものり)さんに、自身の体験として話を伺いましたところ「3年の任期後、1人でどうにかすることには限界がある」「地域おこしで結果を出すより、任期の後、どういう形で定住するか考えた方がいい」とのことでした。


堀啓知キャスター)
 全国初の大学との連携で“伴走役”が付くという、この取り組みは新しいですよね。

鈴井貴之さん)
 すばらしい取り組みだと思います。そもそも何をしてもらいたいのか、そして協力隊は何をしたいのか。そこにまずズレが生じていると思うんですよね。

そういうのは、今までは手探りだった状態に、伴走役の方がつくことで、いろいろなアドバイスにもつながっていくので、それは、とても素晴らしい取り組みだと思います。

世永聖奈キャスター)
 島牧村の地域おこし協力隊で、大学院の2年生でもある藤原さんですが、こんなことを6月14日に企画していました。初めて企画したというのが「魚の詰め放題」です。

発泡スチロールにホッケやヤナギノマイなど約15匹を詰めることができて、価格は1500円。こちらも、課題として取り組んだ試みでしたが、地元の人たちで大賑わいだったそうです。


堀啓知キャスター)
 市場には出てこないようなお魚、いわゆる未利用魚。でもまだまだ使える魚、これを活用してまさに資源保護にも繋がると思います。藤原さんは2026年の3月までに、指導教官の指導を受けながら村に定住するため、村の観光資源を活用した事業計画をまとめることになります。大変だと思いますが、結果を出してほしいなと思います。


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