◆《低調な定住率…村の新たな一手は大学との連携》

 経済的に自立できる仕事があれば、定住が進むのではないか。そんな狙いから島牧村は去年の冬、東京に本部を置く事業構想大学院大学との連携を決めました。

4月に島牧村にやってきた3人。大学などを通じて『地域おこし協力隊』の募集を知り、応募しました。

藤原さんは夕方、島牧村の保育所まで、息子の地大(ちひろ)くん5歳を迎えに行きます。シングルファーザーの藤原さん。元は民宿で、空き家になっていた建物で、2人は暮らしています。

夜、藤原さんは、自宅の居間に置いたパソコンに向かっていました。

地域おこし協力隊(島牧村)藤原将智さん(36)
「いま、お父さんお話してるので、ちょっとだけ静かにしてて」

オンラインで向き合う相手は、島牧村が連携を決めた事業構想大学院大学の講師。藤原さんは去年、この講師がいる大学に入学しました。

『地域おこし協力隊』の活動を通して“地域おこしの芽”を探し、新たなビジネスにつなげる。それが藤原さんに課せられた大きな宿題です。

事業構想大学院大学(福岡校)講師
「地域資源って、地元の自分たちで気が付かないケースが多々あるんですよ」


大学の講師は、ビジネスのヒントは、日常の“ひらめき”にあると、藤原さんに伝えました。