ロシアのプーチン大統領が国際会議で演説し、国境を接するウクライナ北東部スーミ州の州都を占領する可能性に言及しました。

ロシア プーチン大統領
「われわれにはスーミを占領する任務はないが、可能性は排除しない」

プーチン大統領は20日、サンクトペテルブルクで行われた国際会議で演説し、ロシア領内への攻撃を防ぐためだとして緩衝地帯を設ける考えを示していたウクライナ北東部スーミ州について州都スーミを占領する可能性に言及しました。

プーチン氏はウクライナの主権を認めるとしながらも、「ロシア人とウクライナ人は同じ民族だと考えている。この意味では理論上、ウクライナ全土はわれわれのものだ」と一方的な主張を展開しました。

イスラエルとイランの攻撃の応酬については「解決に向けたわれわれのビジョンを双方に示した」と発言しましたが、具体的な内容は明らかにしませんでした。

一方、プーチン氏は19日に行われた各国の通信社との会見で自分の孫娘について「中国語を流暢に話す」と明かしました。

中国メディアの質問に答えたもので、孫娘の存在を公表したのは初めてとみられます。公開の場で家族に言及するのは異例で、中国との友好関係をアピールする狙いがうかがえます。

今回の国際会議にはプーチン氏の2人の娘が去年に引き続き参加。長女で内分泌学者のマリヤ・ボロンツォワ氏は医療技術に関する会合で司会を務め、次女のカテリーナ・チホノワ氏は別の会合でオンラインでスピーチしました。