一部議員のパワハラ疑惑に揺れる岡山県早島町議会についてです。
きょう(20日)の議会で、議員のハラスメント防止に向けた特別委員会の設置が提案されましたが、議員による採決の結果、反対多数で否決されました。
(平岡江利子議員)
「特別委員会の設置に関する動議を提出します」

きょうの議会で平岡議員が発議しました。
早島町議会では、一部の議員が町の職員に対して、威圧的な言動や人格を否定するような発言を繰り返したとされています。これを受けて、設置が提案されたハラスメント防止対策特別委員会は、議員への研修や防止に向けた制度の整備を目的とするものでした。しかし、採決の結果は・・・
「賛成の方の起立を求めます」
賛成4、反対5で否決されました。

なぜ反対したのか、理由を聞こうとすると・・・
ーどうして反対されたんですか?
(舩越健一議員)
「・・・」
ー 一言お願いします。
(舩越健一議員)
「・・・」
反対した議員はその理由を口にすることなく議会棟を後にしました。

(水畑稔議長)
「反対されたのなら反対された理由をちゃんと町民に示すべきだと思うんですけどね。それをしないと議員としての資質、資格。町民の付託を受けている町民に説明する義務がある。なぜ私は反対したかというのを言ってほしかったですね」

発議をした平岡議員は、否決は想定外だったと話します。
(平岡江利子議員)
「6月16日の議員間討議にて、議長から特別委員会の設置の案が出ました。私は賛成いたしました。反対でしたら議員間討議の時に反対意見が出ると思いますが、まったく出ておりません」

議会を傍聴した、町議会健全化を求める町民有志のメンバーは・・・
(町議会健全化を求める町民有志 八木茂代表)
「われわれの要求、要望書をどうやって調査をして回答してくれるのか。反対された方がどういう風に考えているのか、そういう考え方を、『じゃあこうやったらいいんじゃないの』という意見でも聞かせてもらったらまだ前向きに進んでいくんですけれども、非常に残念な結果だったと思います」

パワハラ疑惑に揺れる早島町議会。事実関係については、今後、町が外部の専門家らによる第三者委員会を設置し調査を進める方針です。