「包み込むような方だった」。天皇皇后両陛下との懇談を終えた広島土砂災害の被災者は、そう語りました。広島を訪問している両陛下は20日午前、2014年に発生した広島土砂災害の被災地を訪問されました。災害の教訓を伝える「広島市豪雨災害伝承館」を視察し、被災者とも懇談しました。

広島土砂災害は2014年8月20日未明、広島市北部で線状降水帯が発生。複数の地点で土石流が起こり住宅を襲いました。災害関連死を含めて、77人が亡くなりました。

両陛下は20日午前、広島市安佐南区八木の「小原山砂防堰堤」を訪問。この地区では、23人が犠牲になりました。

両陛下は、土砂災害の被災状況や砂防設備の整備などが書かれたパネルの前で担当者から説明を受けました。その後、住宅があった方向へ向き、黙礼されました。