闘犬の「ピットブル」による被害が福岡市でも相次いでいる問題で、高島市長は、何らかの対策を検討していく考えを示しました。
福岡市では今年2月、中央区内を散歩中の犬と飼い主の女性が、野放しのピットブル2頭に突然襲われ、女性が救急搬送され犬もけがをするなど被害が相次いでいます。

現場は公園や保育園などの施設が立ち並ぶ地域で、市の動物愛護管理センターは事件直後の今年2月、ピットブルを放し飼いしていた飼い主の男性を指導。
警察も過失傷害の疑いも視野に捜査しています。

ピットブルによる被害が相次いでいることについて、福岡市の高島市長は19日の定例会見で、何らかの対策を検討していく考えを示しました。

福岡市 高島宗一郎 市長
「そういう世界最強の闘犬が不適切な管理下に置かれているとかですね。もしくはその飼う方自身がそこの自覚とか責任感というのは欠如している人が飼っていると思うと、やっぱり非常に怖いという気持ちは分かりますし、自分が近くに住んでいるとなったら非常に不安を感じるだろうなということはすごくよく分かります。福岡市でも現在犬などペットを飼うときにしっかりつないでおかなきゃいけないとか、そういったことは条例で定められているものがあるんですけれども、こういった大型かつ犬も突発的に何か噛むようなことがあった時に、事の重大さを考えた時に、普段の管理ということもそうですけれども、犬って散歩が必要なので特に散歩の時どうするかとか、この辺りというのは何らかの方法がないかということは、これは考えていかないと市民の皆さん不安だろうなと。具体的にどういうやり方があるのか、これはちょっと県や北九州市も含めてですね、しっかりやり方を考えていかないと市民の皆さん不安だろうなということは思っています」

気性の荒さから飼育の難しさや危険性が指摘されているピットブルについては、佐賀県など一部の自治体が条例で「特定犬」に指定し、飼育方法などに規制を設けています。