山形県内では多額の現金をだまし取られる特殊詐欺の被害が相次いで確認されています。

きのうは、山形市の60代の男性が現金3250万円をだまし取られたことが明らかになりました。

被害にあったのは、山形市に住む60代の男性です。

警察によりますとことし2月下旬、この男性に、株の投資を勧めるLINEのメッセージが届いたということです。

相手は女性を名乗るアカウントで、男性は自身の資産状況や身の上話をするようになり、相手に好意を抱くようになりました。

女性を名乗るアカウントからは、女性の写真や手料理の写真が送られてきて、2人は趣味や近況などを教え合うようになったということです。

そのうち男性は、相手から株の先生を名乗るアカウントを紹介され、2回にわたり合わせて3250万円を振り込んだということです。

さらにお金を投資するよう言われた男性がそれを断ると、女性を名乗るアカウントとは連絡が取れなくなりました。

男性は女性を名乗るアカウントから聞いていた住所に行ってみましたが、女性は住んでいなかったということです。

これはSNS型ロマンス詐欺と言われる手口で、今回の被害額は2024年から現在までで3番目に多い金額です。

県内ではこのところ、特殊詐欺でこうした多額の被害が相次いで確認されています。

先月末現在での被害額は、SNS型投資・ロマンス詐欺1億500万円余り。

オレオレ詐欺など特殊詐欺の被害額は2億4500万円に迫ります。

警察は、SNSなどで知り合った人物から金銭などを要求された場合は詐欺を疑うよう呼びかけています。