ALS=筋萎縮性側索硬化症という病気をご存じでしょうか。全身の筋力が徐々に衰えていく病気で、難病に指定されています。このALS患者の日常や喪失を描いた映画が、20日、福島市で公開されます。制作の意図について、監督は「生きることを1人の問題にしてほしくない」と語っています。

20日、フォーラム福島で公開される映画『杳(はる)かなる』。ALSとなった佐藤裕美さんを中心に描かれ、病気の進行とともに、様々な葛藤や人々との触れ合う姿に寄り添った作品です。

宍戸大裕監督「生きるっていうことを一人の問題とか、個人の責任とかにしないで…」

映画を制作した宍戸大裕監督は、作品を通じて、生きることは誰かと生きることだということを感じてほしいと話します。

宍戸監督「生きるとか死ぬっていうことを、一人の問題にしないっていうことが一番自分の根っこにあることかなと思っていて、生きるっていうことは他者と生きていくことだっていうことを伝えられたらなと思いました」