点字楽譜をなぞりながら合唱に混じる石田浩子さん。幼い頃にピアノを習い、譜面の読み方を学びました。新しい楽譜を手にする時は心が弾みます。

合唱団「樹」石田浩子さん(60)
「普通の点訳より非常に難しいと私は思う。労力と時間をかけて作って下さるので本当に助かっている、というか感謝しかない」

合唱団の団長
「我々でも普通の楽譜を読むのは大変。でも、それを理解するのは重要だと思う、音楽を作っていく上で」

合唱団を指導するプロの指揮者は、ラルゴのような障害者へのサポートがあるからこそ、音楽に『より幅が生まれる』と感じています。

指揮者 佐藤匠さん
「違う一人一人の個体から出てくる声や音楽を大事にした方が音楽が豊かになると思うので、色々なバックグラウンドや経験を持っている人が一緒に声を合わせることに合唱の一つの意味があるのかなと」

目が見えなくても、6つの点で広がる音楽の世界。
サポートを必要としている人のために、人生を豊かにしてもらうために、きょうもゆるやかに楽譜に向き合っています。

ラルゴ代表 山田由紀子さん(60)
「今まで積み上げてきたものを使える場があれば、ぜひお役に立てるようなことをしたいし、生きがいのようなものに少しでもお手伝いが出来て良かったなと」