楽譜を『点字』に訳しているボランティアがいるのをご存じですか?
障害の有無にかかわらず、音楽をより楽しんでもらいたいと活動するボランティアに密着しました。
5月、新潟市江南区で活動する合唱団が練習を行っていました。団員31人のうち、6人が視覚障害者です。そのひとり、石田浩子さん(60歳)は、生まれつき、目が見えません。

「女性だけ、一回一緒にやりましょうか」
そんな指揮者の言葉を確認するように、白い紙の束を指でなぞります。点字に訳された楽譜です。
合唱団「樹」石田浩子さん(60歳)
「これがソプラノのパート譜。この分厚いのがソプラノ、アルト、テナー、バス、全部載っているスコア。先ほども『51(小節)から』とか『練習番号2番』と先生が言っていたが、そういうのも楽譜には書いてあるので、『どこだっけ』とならなくて、見える方と一緒に歌うことができるので、非常に助かっている」
