17日、鳥取県江府町にある俣野川発電所のトンネル内で発生した爆発音を伴う事故について、黒坂警察署は業務上過失致傷の疑いを視野に捜査を進めています。

この事故は、鳥取県江府町の水力発電所・俣野川発電所のトンネル内で発生したもので、17日午後1時半過ぎ、中国電力の職員から「地下トンネル内で機械が爆発した」と119番通報がありました。

黒坂警察署によりますと、17日午後1時32分ごろ、4号機周辺で作業員6人程度が作業前のミーティングを行っていたところ、4号機から大きな異音が聞こえ始め、その直後に爆発音とともに黒煙が吹き出したということです。

施設内には水力発電機4機が設置されていて、当時現場付近では43人の作業員が、3号機の点検作業やトンネル内の消防設備の修理などの作業に当たっていました。
全員が避難しましたが、爆発の衝撃で周囲に置かれていたホワイトボードなどが飛散し、近くにいた作業員1人が軽いけがをしたということです。

黒坂警察署によりますと、この事故による出火はなく、建物の損壊もありませんでしたが、水力発電機4号機の一部が破損したということです。

黒坂警察署は事故の原因について事実確認をしたうえで、業務上過失致傷の疑いを視野に引き続き捜査を行うとしています。