専門家も指摘「“使い道”について丁寧な議論が必要」
(神奈川大学 経営学部 青木宗明教授)
「観光に来る方が税金を負担してそれが観光振興に充てられるなら、観光行政は観光客に利益を与えているからそれでいいでしょ、という考え方。実は言うと(当時は)根拠をよく考えなかった」

青木教授は宿泊税が広がり続ける中、“使い道”について丁寧な議論が必要だと指摘します。
(青木宗明教授)「本当にこの税金は必要なんだろうか、どういう根拠でお金をいただいて、何に使うのか、何が正しいか…もう一回考えていただきたい」

宿泊税の導入を検討してきた伊勢市では今月1日、行政による宿泊事業者向けの説明会が行われました。
(民泊経営)「何に使うかが、あまりにも抽象的で納得できない」
(旅館経営)「最後はお金ではないか。(手数料で)事業者が損したら成り立たない」


(麻野真輔さん)
「地域のこれからのことを考えて賛成という人も中にはいますが、使途(使い道)の問題とお金の面で持ち出しが発生することは避けたいという意見が出た」