入試に「地域教員希望枠」を設けて地域のニーズに応じた教員養成機能の強化を進める鳥取大学の取り組みが文部科学省に採択され、18日、平井知事に報告されました。
入試に「地域教員希望枠」を設けて大学の教員養成機能を強化するのは、文部科学省が募集していた補助事業で、鳥取大学の原田学長らが平井知事に採択を報告しました。
教員志望の高校生が県外の大学に流れ県内の教員のなり手不足が深刻化していることを背景に、鳥取大学と鳥取県は教員養成機能強化の話し合いを始め、鳥取大学のプログラムでは入学前から教員採用などに至る一貫した教員養成を地域とともに進めるのが特徴です。
具体的には、学校と地域で教師を育てる「地域教育選修」を設けること。また、こうした学びを修めて評価を受けた学生は、鳥取県の教員採用試験で一次試験免除の特別選考を行う、といったプログラムです。
県の要望を受けて教員を養成する地域学部地域学科人間形成コースのコース名は、「教育科学コース」に変更することも打ち出しています。
鳥取大学 原田省学長
「私共のような「教育学部」でない大学が通るのは非常にハードルが高いと聞いていましたので、ちょっとびっくりしましたね。」
「鳥取県で教員をすることを目指して大学に入ってくるということになりますので、これは大きな一歩だと思います。
平井伸治知事
「大きく道は拓けたと思います」
「ぜひそれをいかして教員を目指す若い人たちが、その志を果たしていけるように、我々応援して参りたいと思います。」