石破総理は中東情勢の混乱によるガソリン価格の急激な上昇に備えた予防措置を来週26日から始めると明らかにしました。1リットルあたりの上限を全国平均で175円に抑える方針です。

午後開かれた与野党党首会談で、石破総理は16日にアメリカのトランプ大統領とおこなった関税交渉の進捗状況などを説明しました。

また、中東情勢の混乱によるガソリン価格の上昇に備えた予防措置を需要の拡大が見込まれる7月から8月にかけて実施すると明らかにしました。

石破総理
「国民生活に大きな影響を及ぼすことがないように、小売価格がウクライナ危機前後の水準となっている現在の水準から上昇しないように目指してまいります」

ガソリン価格は現在、補助金により10円引き下げられていますが、複数の政府関係者によりますと、来週26日以降、全国平均で1リットル175円を超えた場合、超えた分の補助をおこなうということです。

また、灯油や重油についてもガソリンへの支給額の5割相当の補助をおこなう方向で調整が進められています。

財源には、今年4月から5月に生じた基金の余剰分を活用するということです。