災害時を想定した装備で集団になって長時間歩き団結力を高めようと、宮城県内の新人消防士が強歩訓練に臨んでいます。

お互いに励まし合いながら列になって歩いているのは、2025年度、宮城県内の消防本部などに採用された新人消防士です。

19日は、86人が4つのグループに分かれ、災害時を想定して担架やロープ、重さ20㎏のホースなどをかつぎ、仙台市宮城野区にある県消防学校と若林区荒浜地区の震災遺構の間の往復約29㎞の道のりを歩いています。

この訓練は、新たに採用された消防士が、災害時の出動を想定し集団になって長時間歩くことで、気力や体力を養うとともに団結力を高めるのが目的です。

仙台市消防局新人消防士 佐藤海希さん:
「市民が厳しいときこそ、消防士は声を出し全力で頑張らなくてはならない。市民にひとつでも多く声を届けられるようにという思いでやり切りたい」

新人消防士たちは、途中で救助訓練も行い、午後5時を目標に消防学校へ戻るということです。