アワビの稚貝の放流が福島県いわき市で行われ、合わせておよそ9万個が海に放されました。
福島県内のアワビの稚貝の放流は、震災後中断していましたが、2013年に再開しました。18日は4センチほどに育ったアワビの稚貝が地元の漁業者に引き渡されました。放流されたのは、勿来や小浜地区など、いわき市5か所の海域でおよそ9万個の稚貝が放流されました。

今年放流されたのは、福島県と岩手県、そして島根県の施設で育てられたもので、今後4年ほどかけて漁獲が認められる大きさまで成長する見通しです。
県栽培漁業協会・吉田丈志さん「県内の放流量はまだ約5分の1程度にとどまっているので、少しでも早く震災前の水準に戻せたらという思いです」
19日はいわき市の豊間漁港で、また、相双地区では6月下旬に随時稚貝の引き渡しが行われ、合わせて17万3000個が放流されることになっています。