市に移管するには『住民負担で補修』『側溝の上の設置物撤去』が必要

 住民側は西宮市に対して私道を市が管理するよう求めていますが、市側は『一定の条件を満たす必要がある』と主張します。

 (西宮市土木調査課 能瀬豊課長)
 「例えば道路機能が不完全なもの、舗装が悪かったりとか側溝が悪かったりとか、そういう場合には原則それを改築してもらうとか修繕してもらうとか、道路機能として問題がない状態になってから市に移管してもらうことになっているんです」

 補修費用はあくまで所有者である住民の負担で、問題のある状態のままでは引き受けられないといいます。

 しかも直す必要があるのは道路や橋だけではありません。市が管理するとなると、側溝の上に設置された階段や門のひさしなどは原則撤去しなければならず、多くの住民が自宅の改修を迫られるというのです。

 (太田健義さん)
 「側溝の上に屋根がかかっていると、あれも外さないといけないのか、みたいな話で。市としては、市が管理する場合、側溝の上の構造物は外してくれと」