問題箇所を全て直すには6億円…私道のため費用は住民負担

老朽化した危険なインフラ。問題が起こる前に補修したいのですが、そう簡単にはいかない事情があるといいます。
(太田健義さん)
「この一帯の道路が全部私道になっていまして、全部私たちで維持・管理して何かあった時には補修も私たちがしないといけない」

この地区は1960年に民間業者が開発しました。道路や橋は業者が所有・管理していましたが2001年に業者が突然倒産。西宮市が引き取りを拒否したため、地元住民が道路や橋などの広大な土地をやむなく買い取ったのです。
道路や地区にある3本の橋などは住民が所有する私道のため、補修や点検にかかる莫大な費用は住民が負担しなければならないのです。
(太田健義さん)
「橋を架け替えると最低でも1本1500万円。これは昔の見積もりなので今だと2000万円プラス消費税くらい。1本だけですからね。これ3本架け替えたらもう6000万円超えちゃうんですよね」
問題がある箇所を全て直すには約6億円かかります。1世帯あたり240万円の負担となることから住民も困惑しています。
(住民)
「もう我々は年金生活ですので賄えないですよね」
「同じように住民税を払ったりしているにもかかわらず、何で道路の補修とかそういったものを全部やらなければいけないのかと。子どもたちや孫たちに負の遺産として残していくことは絶対に許されないこと」














