高級住宅地で知られる兵庫県西宮市。しかしその中のある地区では、コンクリートが剥がれた『ボロボロの橋』や『道路に穴』が開くなど、地域のインフラが危機的状況だということです。一体何が起きているのでしょうか。

道路も橋も老朽化した街

 兵庫県西宮市の苦楽園大丸地区。約250世帯が暮らす閑静な住宅街ですが、実は20年ほど前から問題を抱えているのです。

 この地区に住んで18年になる太田健義さんに問題の現場を案内してもらいました。まずは橋です。

 (太田健義さん)
 「この欄干の根元ですよね。コンクリートが削れてしまっていまして、右手のところの欄干の根元のコンクリートがかなり傷んでいます」

 橋を下から見てみるとコンクリートが剥がれて鉄骨がむき出しになっています。この橋は50年以上前にかけられたもので現在は歩行者以外の通行を禁止しているといいます。

 問題は道路にもあります。今年8月に住宅前の道路が突然陥没したといいます。開いた穴は直径約20cm。

 (近くに住む人)
 「突然ポコンと開いて、ドドンと抜けてしまって」

 しかも道路が陥没したのは初めてではないのです。大丸地区では2010年にも別の道路が陥没。この時は直径1mほどの大きな穴が開きました。車が通行していればあわや大事故だったといいます。