今月11日、農林水産省は病害虫の発生・注意喚起を呼びかける「令和7年度病害虫発生予報」の最新予報を発表しました。
それによりますと、深刻な問題となっている「コメ不足」に追い打ちをかける、害虫「コメミズゾウムシ」の発生に警戒するよう呼びかけています。
具体的に以下の地域は注意が必要です。
〇北陸地域では発生が『多い』
〇北関東、四国、北九州では発生が『やや多い』
予想となっています。
青々とした田んぼを狙う害虫「イネミズゾウムシ」とは一体どんなムシなのか?専門家に話を聞きました。
コメの出来にも影響する「イネミズゾウムシ」とは

解説してくれたのは害虫に詳しい東洋産業の大野竜徳さんです。
ー「イネミズゾウムシ」は、どんな虫でしょうか?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「その正体は2.5~3.5mm程度(成虫)の小さな虫です。でも、米農家さんにとってはちょっとやっかいな存在です」
「イネミズゾウムシ、名前を分解するとイネ・ミズ・ゾウ・ムシ」
「成虫は『イネ』の葉を食べる、『ミズ』を張った田んぼにすむ、『ゾウ』のような鼻(口吻)をもった『ムシ』です」
「ずんぐりした体に太い鼻、ゾウといわれたら薄目で遠くから見たら…なんとなく象っぽく見えますか?」
「成虫の体表は灰白色の鱗状のもので覆われていて、マットな色合いであまり目立ちません」
「胸部と腹部の背面に黒色のツーポイントの斑紋があるのも特徴です」【画像①】