爆発はなかったのか、火は出ず煙だけだったのか、鳥取県江府町にある水力発電所・俣野川発電所での事故を受けて、鳥取県の情報連絡会議が、17日夕方、緊急に開かれ、中国電力も出席しました。
中国電力俣野川発電所では17日午後1時すぎ、「地下トンネルで機械が爆発した」と、119番通報があり、トンネル内に煙が充満したため作業員43人全員が避難し、うち2人が軽いけがをしました。
1号機から4号機までのうち稼働していた1号機と4号機は運転を停止しました。
県の会議に出席した中国電力の担当者はまず謝罪しました。
中国電力鳥取支社 外園壮副支社長
「大変なご心配をおかけしておりますこと、まずは深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。」
中国電力によりますと、事故は4号機の停止作業中に発生し、発電主回路開閉装置という電気のスイッチにあたる機械に不具合があり、大きな電流が流れたのが原因とみられるとして、現場での人為的な原因ではないと説明しました。
平井知事は現場で何があったのかを詳しく問い質しました。
平井知事
「爆発はなかったということなのでありましょうか。」
「火が出たわけではなかったのか。」
中国電力は、確認できているのは「爆発」ではなく「爆発音」で、火が出ているのを見た人もいないことから「発火」はなく「発煙」だったと説明しました。
機械内の圧力が高まり、それが外に出るときに爆発音がした可能性があるとしていますが、詳しくは機械を分解しないとわからないということです。
平井知事
「この俣野川発電所の中で何が起こったのかを早急に明らかにして頂き、地元の方にもしかるべき説明をすることを求めたいと思います。」
中国電力鳥取支社 外園壮副支社長
「地域の皆様、関係の皆様に大変ご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げるしかないと思っています。」
「地域の皆様、関係の皆様にしっかりと、何があってどういう対策を講じていくのかを、しっかり対応して参りたいと思います。」