フランス・パリで開催されている世界最大規模の航空ショー。ウクライナ侵攻や中東の紛争などで各国が防衛力の強化を急ぐ中、最新の戦闘機やドローンが注目を集めています。

フランス・パリ郊外で、16日から開催されている「パリ航空ショー」。48か国からおよそ2500の企業が参加し、各国の軍事関係者らとの商談なども行われています。

記者
「いま各国の軍事関係者らが視察する中、戦闘機のF35が展示飛行を行っています」

紹介されたのは、ウクライナが供与を求めるドイツの長距離巡航ミサイル「タウルス」や、アメリカ空軍が紛争地での運用を目指す無人戦闘機など。

そして、今回注目を集めているのが“ドローンの開発”です。

フランス防衛大手「タレス」担当者
「このシステムは、相手の位置情報などを収集します。地上に送られたデータをAIに学習させれば、オペレーションの作業が簡単になります」

最新の兵器は、AIを活用したものが多く開発されています。

低速で移動するドローンの群れまで感知できるというこちらの全方位型のレーダーでも…

フランス防衛大手「タレス」担当者
「(AIが)地図と周囲の環境を学習させることで、脅威に応じて自動的に感度を調整することができます」

今月24日から始まるNATO首脳会議では、加盟国の国防費を大幅に引き上げることが正式に決定される見通しで防衛産業への需要が高まっています。