今月(6月)11日、岡山市で水難事故があり、2人が死亡しました。同じような事故を繰り返されないようにと市の救助隊が訓練を行い、救出の際の手順などを確認しました。

「頑張れ助けるよー」
「確保ー!」

訓練に参加したのは、岡山市の特別救助隊8人です。川で溺れている人を想定し、泳いで助けに行ったり、ロープを投げて救助したりと対応方法を確認しました。

さらに、溺れている人を見つけた時の対処方法も示してくれました。

水難事故を発見したら、通報するのと同時に、まず行うのは「呼びかけ」です。体を浮かせるため上を向き、顎を上げて両手を広げるように伝えます。

(岡山市中消防署特別救助隊 柳迫浩之隊長)
「浮くことがまずは大切。肺に空気を入れて浮くことができれば、流されてもなんとかそのまま呼吸は確保できた状態で流れていく」

また、近くにペットボトルがある場合、少量の水を入れて投げれば、風に流されず、要救助者のもとに。抱えることで体を浮かせることが可能になります。同じくクーラーボックスでも浮き輪代わりになるといいます。

(岡山市中消防署特別救助隊 柳迫浩之隊長)
「一人で助けに行くのはなかなか、我々救助のプロでも難しい所がありますので、まずは119番をしていただく、そして周りに人がいれば助けを呼んでいただければと思います」

他にも、穏やかな川に行く時でも足を取られる場合があるので、ライフジャケットを着用するように呼びかけていました。