皆既月食(かいきげっしょく)と天王星食(てんのうせいしょく)のコラボ現象です。
HBCでは、その珍しい天体ショーを、北海道各地に設置した情報カメラと各天文台のライブ配信映像に加えて、HBCの気象予報士の解説で、8日(火)午後5時55分ごろからライブ配信します。

月が地球の影に覆われる「皆既月食」が11月8日(火)、全国の夜空で起きます。
今回は同時に、惑星の一つの天王星が月に隠れる「天王星食」も同時に起きます。
皆既月食と惑星食(=惑星が月の影に隠れる現象)が同時に見られるのは442年ぶりのことです。
北海道では緯度の関係で、「天王星食」が起きるのは、皆既食が終わった直後の部分食の時間帯となります。

月食は午後6時9分から欠け始め、皆既月食の状態になるのが1時間余り後の午後7時16分。食が最大になるのは午後7時59分、皆既月食が終わるのが午後8時42分、食が終わるのが午後9時49分です。

このスケジュールは全国どこで見ても変わらず、月が完全に欠ける皆既食の時間は86分間にわたります。

一方、惑星の一つの天王星が月に隠れる天王星食が見られるのは、地域によって時刻が異なります。
早い時刻では、那覇で午後8時13分に月の向こう側に消える「潜入」が始まり、午後8時54分に月の影から出てくる「出現」となります。
東京では潜入が午後8時41分、出現が午後9時22分です。
札幌では午後8時49分から午後9時47分ですが、札幌の出現時刻は月の皆既食が終わっている時刻となるため辺りは明るく、天王星の出現は肉眼では見にくい状態となります。
天王星は約6等級の青白い星で、そもそも肉眼ではあまりよく見ることができない惑星です。

月が赤銅色に暗くなるタイミングで望遠鏡を使えば観測できますが、肉眼での天王星食の観測は難しい状況です。
皆既月食中に惑星食が同時に起きるのは非常に珍しく、前回、日本で観測できたのは1580年7月の土星食で、今回は442年ぶりのことです。
HBCのライブ配信は8日(火)午後5時55分ごろから開始予定です。