2024年秋の健康保険証廃止方針が示され、事実上、義務化されることになったマイナンバーカード。
交付率70%を目標に掲げる鳥取県米子市は、病院に臨時の申請窓口を設けました。その狙いとは。

出張窓口が設置されたのは、鳥取県米子市の鳥取大学医学部附属病院です。

薄井靖代キャスター
「この病院には1日平均1400人以上の人が訪れるということで、多くの人に申請をしてもらおうということですが、理由はそれだけではありません」

今年度のマイナンバーカード交付率70%達成を目指す米子市。
この病院への来院者は、特にマイナンバーカードのニーズが高いと見ています。
その理由は…

米子市 市民二課 マイナンバー担当 末次俊明さん
「医療機関においてはマイナンバーカード保険証利用だけでなく、限度額医療の適用の制度や、お薬手帳とか様々な連携が始まっておりますので、とりわけマイナンバーカードの利用は便利になっています」

限度額適用制度とは、医療費の支払いが高額になった場合、自らの所得に応じ、窓口で限度額までの支払いにできる制度です。
本来は自ら書類を準備して申請が必要ですが、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を使えば、自動的に制度が利用できるのです。

この他、様々な医療制度が、カードを提示するだけで適用されるということです。

申請をした人は
「いつかはしないといけないと思っていたので。できるなら今のうちにしようと思いました」

米子市 市民二課 マイナンバー担当 末次俊明さん
「米子市はマイナンバーカードの交付率、年度末までに70%超えることを目指しています。米子市官民連携となってやって参りますので、是非みなさま申請交付をお願いいたします」

米子市の最新の申請率は65.4%。
市内のスーパーでも出張申請を行うなど、あの手この手で目標達成を目指します。