高知市の70代男性が、架空料金請求の特殊詐欺で4768万円の被害に遭いました。

警察によりますと、2025年3月2日、男性の携帯に「料金の未払いがある」「調査のため50万円が必要」という電話があり、男性は言われるがまま金を振り込んだということです。

その後、NPO法人「日本セキュリティ協会」を名乗る人物から「電話番号が犯罪に利用されている」「被害者が19人いて、保険で対応するため600万円が必要」などと言われ金を振り込みました。

再び日本セキュリティ協会を名乗る男から電話があり「もう2件発生した」「1人が訴訟をすると言っている。2000万円の保険に入れば無制限で訴訟に対応する」などと言われて振り込みました。

今度は「警視庁と大阪府警の合同捜査本部」を名乗る人物から「あなたは共犯者として疑われている」「預金を警察組合の金庫で預かる」「生活費の40万円だけ残して指定口座に振り込んでください」「疑いが晴れれば返金できる」などと言われ、振り込みを続けたといいます。

結局、2025年3月2日から6月10日までの間、男性は326回にわたり、合計4768万円を騙し取られました。

警察は「電話でお金の支払いを求められたら、一度相手との連絡を断ち、家族や警察に相談してください」と注意を呼びかけています。

2025年に入って高知県内では46件の特殊詐欺が確認され、被害総額は約2億5180万円に上っているということです。