長野県が返礼品を設けずにふるさと納税の寄付を募る独自のウェブサイト「ガチなが」に、2024年度は8500万円余りの寄付があり、目標としていた「真田昌幸の書状」の購入などが実現したことが分かりました。

県が13日に明らかにしたもので、それによりますと、2024年4月から2025年3月までの1年間に「ガチなが」に寄せられた寄付は、780件、8538万5035円でした。

「ガチなが」は、返礼品を設けずに、県が示すいくつかのプロジェクトに共感した人に、寄付を通じてそれぞれの事業を応援してもらおうというもので、全国で初めて、県が直接運営するサイトとして2023年の4月に開設されました。

2024年度は、こどもカフェを支援したり、県出身の学生に給付型奨学金を支給する事業など12のプロジェクトを示して寄付を受け付けました。

この内、真田昌幸の書状など、県外に流出している歴史資料を購入するプロジェクトには、206件、258万円余りが寄せられ、県立歴史館が京都の古書店から昌幸の書状を購入することが出来たということで、8月頃に、県立歴史館で展示されるということです。

また、ライチョウの保護プロジェクトには、165件、915万円余りが集まり、生息数の調査や、ライチョウを捕食するキツネやテンのフンの解析調査などに活用されました。

県では、2025年度も、信州型フリースクールへの支援や、留学生への支援など8つのプロジェクトで寄付を募集していて、ホームページでこれまでの実績を紹介しながら、新たな寄付を呼びかけています。