新たな挑戦をしてみたいという思いが湧き出てきました。
森さん
「不安という不安はなかった。ワクワク度で飛び込んだ話なのでもちろん、自分に何ができるか分からなかったですけど自分の気持ちに素直にというか」

森さんが勤務する塩釜港は2022年から楽天の元球団社長、立花陽三さんが運営しています。

立花さんにとって森さんは球団社長時代にドラフトで獲得した最初の選手です。

塩釜港・ヤママサ 立花陽三 社長(元・楽天球団社長)
「僕の予想ちょっと遅刻したり辞めると言い出したりするかなと半信半疑だった。彼は一年間、全うして一回も遅刻せずにやってくれて魚の知識もすごくついて元野球選手がこういうことにチャレンジしているというのは今後のプロスポーツ選手の第二の人生においてもいい道しるべになる」

働き始めて3年目、「野球」を職業にしてきた森さんにとっては毎日が勉強の日々です。
森さん
「好きで始めた野球でしたけど10年やって手術も2回しましたし、そういう意味では好きなだけではやってられない。仕事になってきつかったし、今は好きでというよりは自分で選んだ道なのでそこは正解にしていきたい」

塩釜港の創業者、鎌田秀也会長と一緒に毎朝、市場に足を運ぶ森さんは、魚の目利きにも慣れてきました。
森さん「これいいですね。高そう!」
塩釜港 鎌田秀也会長
「雄大は最近ずっと見ているからかなり上達していますよ。2年で6割くらいは覚えている。あと2、3割やれば。パーフェクトはないから」

森さん
「尻尾は脂乗りです。腹は深いか浅いか。エラは鮮度を見たり、目が白いやつはは古い、できるだけ目はきれいなやつを選んで目利きのポイント」
午前8時から行われるマグロの競りで、森さんらが目利きをしたマグロを鎌田会長がセリ落としました。
当初は魚の知識などほとんどなかったといいますが、今では、魚を締める作業も任されるようになりました。

鎌田秀也会長
「締めるのすごいうまい。俺よりうまい。プロだもん2年もやってるとプロ」だからね」

ジャケット姿の森さんが仙台市中央卸売市場を訪れました。














