宮崎市で始まる新たな子育て支援に注目します。
保護者の就労の有無にかかわらず、子どもを保育所に預けられる制度が来月から試験的に始まることになりました。

また、現在、児童クラブに入会していない児童が夏休みに児童クラブを利用できる取り組みもあり、申請を受け付けています。

宮崎市で来月から始まるのは「こども誰でも通園制度」。

保育所の利用は親が一定時間以上働いているなどの要件を満たす必要がありますが、この制度では、就労の有無にかかわらず、子どもを保育所に預けることができます。

対象は保育所などに通っていない生後6か月から3歳未満の乳幼児で、市内4か所の公立保育所を1時間300円で、月10時間まで利用できます。

(宮崎市保育幼稚園課 串間俊一課長)
「就労要件がなくなることで保育所が身近になって、お子さんにとっては同年齢のお子さんと触れ合うことだったりとか、保護者の方にとっては不安解消につながればいいかなと思います」

さらに、夏休みには小学生の子どもを持つ保護者への支援も。

現在、児童クラブに入会していない児童や申請中となっている待機児童などを対象に、夏休み限定で児童クラブの枠を開放します。
利用できるのは4つの児童クラブで、定員はあわせて97人となっています。

さらに、夏休みに一部の児童クラブで実施されるのが昼食の提供。

市内16の児童クラブを運営するアンフィニが取り組んでいるもので、料金は1食500円以内を目安としています。

(アンフィニ 大野 誠 専務)
「毎日ではなくても、週に1回、2回だけでも弁当を頼んで、少しでも保護者が休める時間があった方がいいのかなと。子どもたちが通いたい、保護者が通わせたいと思ってもらえるような施設を作るのが最低限必要だと思っている」

「こども誰でも通園制度」は、国が来年度から全ての自治体での導入を進めているものです。

利用できるのは、宮崎市内に住む保育所などに通っていない生後6か月から3歳未満の乳幼児です。
市内4つの公立保育所で受け入れが可能になります。

現行制度と比較します。

現在の制度では、一時保育がありますが、費用は、一時保育は半日900円、1日1800円で、「こども誰でも通園制度」では1時間300円です。

今までは、半日もしくは1日単位での利用でしたが、1時間単位で利用できるのがポイントです。

3歳までは家庭での育児を重視する人もいますが、中には慣れない育児に不安を抱え孤独を感じている人もいると思います。

保育所が身近になることで、支援を必要としている家庭に支援が届くようになると期待されます・

続いて、夏休みに開放される児童クラブについてです。

利用できるのは4つの児童クラブで、夏休み期間中は一時的に定員に空きができるため、枠を設けることが可能だということです。

夏休み限定の枠は、申請すれば、月曜から土曜日まで利用することができます。
定員は97人で、この申請は6月13日まで受け付けています。

宮崎市は今年度から児童クラブの利用時間延長などさまざまな子育て支援に取り組んできています。
少子化対策として、国も自治体も子育て支援には力を入れていますから、今後もさまざまな事業が期待されます。