ロシアの核攻撃の可能性 北朝鮮の核実験の可能性


―――もう一つ大変気になるのは核の使用です。ロシアは「核兵器の使用」そして北朝鮮は「核実験」が噂されています。ロシアの核攻撃は原発への攻撃も含まれているのではないか、ヘルソン州では市民退避の動きがあります。

(中村名誉教授)
実は今、大変な緊張状態にあります。原発はドニプロ川から水を取って冷却しているんです。そこの下流にダムがあるんですが、そこがロシアによって最後には、爆破して崩壊させられて、その結果、原発へ水が行かないようにするんじゃないかと言われてるんです。ですから流域に住んでいる7万人が残っていると言われてますけども、11月6日までに全員退避っていうことで、非常に原発絡みの核攻撃っていうのが、ここにきて非常に危険性が高くなってきています。

――今、外部電源も完全に遮断されてディーゼルでやってますから、電気がなくなっても原発冷却できなくなるんで、そういう意味では今危機的な状況です。

今はウクライナ軍がどんどんどんどん奪還してきているわけです。ですからロシアからすればですね、自分たちの領土がウクライナ軍によって侵攻されているという考え、その反撃として原発を使うんじゃないかということです。

―――そして北朝鮮です。李教授によると「核弾頭を積むことができ、アメリカを射程に収める火星17は金正恩体制を守る必要なカード。夜の3発のミサイルは、米韓軍事演習延長でさらに反発か」

(李教授)
火星17が大事なのは、北朝鮮と韓国が紛争が起きたときにアメリカが介入すると北は困るんですね、介入させないためには、介入したら我々は火星17を使ってアメリカを攻撃するぞっていう能力を身につければ、アメリカはやっぱり南北の紛争への介入を躊躇せざるを得ないだろう。そういう状況を作るために一生懸命火星17の開発をしている状況です。

―――両国のこの核の使用、お二方にどれぐらいの可能性があるのか、フリップに書いていただきました。

まず中村先生、ロシアの核攻撃の可能性は51%。なぜかっていうと、北朝鮮をプーチンが抑え込めば、核を使わなくてもいいわけです。ですから半分より高いってことで51%にしてみました。

―――そして李先生、北朝鮮の核実験の可能性は100%。

いまは完成間近ですし、止めることはまずないんですよね。ただ問題はタイミングです。やるやると言って明後日までにやるんじゃないかという専門家の見方がありますけれども、金正恩氏がへそを曲げてね。やるって言ったら、逆にやらない可能性があるので、明後日までやる、というのは100%じゃない。でも、核実験をやることは100%。タイミングはわかりませんが核実験はやる。
(2022年11月4日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)