俳優の斎藤歩さんが11日、朝4時40分に札幌市内の自宅で、尿路上皮がんのため亡くなったことが分かりました。60歳でした。

斎藤さんが理事長をつとめた、公益財団法人北海道演劇財団が公式サイトで「訃報 斎藤歩死去のお知らせ」と題し、「かねてより病気療養中だった、北海道演劇財団理事長斎藤歩が、6月11日早朝に、永眠いたしました。ここに生前のご厚意に深く感謝申し上げます。」と、知らせました。
TBSテレビに取材に対し、財団の関係者は、”(斎藤さんは)4年前に「尿路上皮がん」と診断され、療養しながら、舞台の演出、出演していた”と、回答。
最近の様子については、”先週の6日(金)、7日(土)に行われた舞台でも演出を手掛けており、自宅で映像を見ながら、劇団員の指導していた”と明かし、さらに、”10日、調子が悪いと聞いて自宅に行った際は、意識がない状態だった”と、話しました。
そして関係者は、”(斎藤さんは)北海道の演劇を牽引したリーダーだと思う”と、斎藤さんを偲びました。

斎藤歩さんは釧路市生まれ。
北海道大学演劇研究会を経て、札幌で劇団を結成し俳優・劇作家・演出家として1987年より活動を続ける。
1996 年には札幌市文化奨励賞受賞。
2000年文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
2000年からは東京に活動の場を移し、俳優として映画・舞台・テレビドラマなどに出演する一方 北海道でも劇作・演出・出演もしながら次世代演劇人の育成も続けてきた。
2016年札幌に拠点を戻し、北海道演劇財団の芸術監督に就任。北海道での演劇の仕事を主軸に置きつつ、東京での俳優業も継続し、映像俳優としても活動を続けている。
2020年7月より、北海道演劇財団の理事長。
2021年にがんを患うも、抗がん剤治療を続けながら舞台に立ち続ける。
2023年札幌芸術賞を受賞。
【担当:芸能情報ステーション】