慰霊塔が立ち並ぶ摩文仁の丘を舞台にしたドキュメンタリー映画が全国に先駆けて沖縄で公開されました。



ドキュメンタリー映画「摩文仁」は多くの慰霊塔が立つ糸満市の摩文仁の丘を舞台に、「犠牲者の慰霊」か「英霊の顕彰」か様々な思いが交錯する慰霊の場を描きます。



上映初日は、監督を務めた新田義貴さんと映画にも登場する魂魄の塔の花売り、大屋初子さんが登壇し映画への思いや取材時のエピソードなどを語りました。

▼魂魄の塔で花を売る 大屋初子さん(89)
「お花を売りながら、お花も供えていました。このおかげで、この年まで元気でいられるのは皆さんのおかげだと思います。ありがとうございます」
▼映画「摩文仁」新田義貴 監督
「沖縄戦というものを、それぞれの違う立場の人たちが違うように考えて捉えているという、その一つ一つを記録していきたいと思いました。年配の方はもちろん、1人でも多くの若い人に見てもらいたいです」

映画「摩文仁」は那覇市の桜坂劇場で上映されていて、今後、東京や大阪などでも順次公開されます。