40か国以上を訪問し初の国内撮影地として佐渡の風景を収めたフォトグラファー・T.T.Tanakaさんの5作品が、国際写真コンテスト「London Photography Awards」で金賞を受賞しました。
初出品での快挙にT.T.Tanakaさんは「佐渡の風景が世界のさまざまな方々の目に触れることとなり嬉しいです」と語りました。

兵庫県出身のT.T.Tanakaさん(68)は、カリブやパキスタン、軍事侵攻を受ける前のウクライナなど世界40か国以上を訪問し活動してきました。
新型ウイルス禍で海外渡航できなかったとき、眺めていた日本地図の佐渡に目がとまり、国内初の撮影地として何度も佐渡に入ったそうです。

撮影した作品は「ENCOUNTERS XII But,beautiful:佐渡』として東京・渋谷のほか、今年4月には新潟市中央区でも開催されました。展示された写真の脇や会場で販売された写真集にはQRコードが付いていて、「二つ亀と岩谷口洞窟」や「弁慶のはさみ岩と夫婦岩」など、写真と連動して『音』で表現される“健常者も視覚障がい者も楽しめる佐渡の写真”として反響を呼びました。

この写真集でも紹介された作品を中心に出品した国際写真コンテスト「London Photography Awards」では、「熱海、初島、中秋の名月」を収めた作品がプラチナ賞を受賞し、佐渡を収めた6点が金賞、2点が佳作に選ばれました。

「London Photography Awards」はプロ・アマ問わず出品できる国際コンテストで世界中から4000以上の作品が審査されました。

初出品での金賞受賞についてT.T.Tanakaさんは「世界各国を見渡してもみつからない景色を持つ佐渡。ここはどこなの?と思ってもらい世界遺産・佐渡島へ関心をもっていただければ」と話していました。