判決は無期懲役、そして…

検察は、神谷がサプリメント用のカプセルに毒を仕込み、妻に摂取させたと断定。また、神谷がマウスを用いた毒性実験を繰り返していたことから、毒殺の計画性も認定されました。
1994年、東京地裁は神谷に無期懲役の判決を言い渡し、2000年には最高裁で確定しました。

神谷は法廷で「これらは推測に過ぎず、自分は無実である」と繰り返しました。

神谷は獄中でも無実を主張していましたが、2012年に大阪医療刑務所で死去しました。享年73でした。
この事件は、科学捜査、生命保険の隙、そして毒物犯罪の恐怖を浮き彫りにした事件として、日本の法医学・犯罪史における象徴的な存在となっています。