分別のルールが守られていない悪質なごみを開封し、違反者を調査する条例が施行された福島市で、11日、初めて実際にごみの開封調査が行われました。

福島市では今年3月から、分別のルールを守らないなどの悪質な違反ごみをなくすため、ごみを開封して違反者を特定する条例が施行されています。

今回開封の対象となったごみは5つで、6月2日に中心市街地にある集積所に捨てられたもので、段ボールの中に、資源ごみやペットボトルなどが分別されずに入っていました。

市は3日に開封調査を予告する警告シールを貼り付けましたが、1週間経ってもごみが回収されなかったため、11日、開封調査に踏み切りました。

開封されたごみ5つのうち2つからは、配送伝票や電気料金の内訳書など、個人を特定できる書類が見つかり、職員が写真を撮影していました。2つはそれぞれ異なる人物が出したとみられ、事業者ではなく、個人が出したごみの可能性があるということです。一方、持ち主が特定できなかったごみは、市が分別して処分しました。

市では今後、対面で改善の勧告を行いますが、それでも従わず、同じ人が3回勧告を受けた場合は、市のホームページで住所や氏名の一部を公表するということです。