気象庁は、11日午前に南シナ海において台風「1号」が発生したと発表しました。 気象庁によりますと、11日午前9時ごろに、南シナ海の北緯16度10分、東経113度55分において、熱帯低気圧が台風1号になったということです。
1号の呼び名は「ウーティップ」となり、気象庁によると、マカオが提案した「チョウ(蝶)」という意味です。
台風1号は1時間に約15キロの速さで西北西へ進んでいて、中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルです。 強風域を伴っていて、中心の南西側440キロ以内と北東側330キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いているということです。
◆今後の進路と日本への影響
今後、台風1号の中心は、12時間後の11日午後9時には南シナ海の北緯16度25分、東経111度50分で、中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルが予想されます。
その後、12日午前9時には中心が南シナ海の北緯16度55分、東経110度55分で、中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されています。
13日午前9時には中心は海南島の北緯18度35分、東経109度30分で、中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されています。
14日午前9時には中心は華南の北緯21度40分、東経109度35分で、中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されています。
台風1号が日本に直接影響することはないとされますが、来週以降、日本付近の梅雨前線を刺激して、雨量に影響を与える可能性があるということです。