小泉進次郎 農林水産大臣(5日の発言)
「社名は言わないが、卸業者の大手の売上高・営業利益は、なんと対前年比500%ぐらいです。そして、他の大手卸業者も営業利益は250%を超えています」

コメ価格高騰の原因の1つに“流通システム”があるとの指摘。当の卸業者は、どう受け止めたのでしょうか。

ナカムラ米販 中村貞昭 社長
「コメの業界って、農家も大変だけど精米業界も大変。普段ほとんど利益はとれていない。『ある卸は500%の利益を取っている』と小泉大臣が言ってましたけど、もともと分母が小さいので、500%と言っても本当に小さい利益だと思う」

こちらの会社も利益は上がっているといいますが…

ナカムラ米販 中村貞昭 社長
「稼働率は上がっているので、汗をかいた部分ではその分上がっている。『同じ労働時間で利益が倍出た』ということではなくて『労働時間が倍になった』みたいな」

そして、追加放出については…

ナカムラ米販 中村貞昭 社長
「今回の随意契約をすれば、また流れる(流通する)と思いますけど。でも、実際にスーパーに行って『いま常用で備蓄米が置いてあるか』というと、そうではない。いわゆる精米工場の問題。そこで止まっちゃっている」

専門家も、今回の追加放出には疑問を投げかけます。

宇都宮大学 農学部 松平尚也 助教
「随意契約、備蓄米の放出が始まって以降、精米が追い付かない状況がさらに出てきていて、今後どこまで備蓄米が速やかに出回るかというのは、不透明なところ」

小泉大臣は、“今は緊急事態”としたうえで…

小泉進次郎 農林水産大臣
「最終的には結果責任と説明責任を負うのが政治の仕事ですから、そういった覚悟でやっています」