気象庁によりますと、6月10日、南シナ海で熱帯低気圧が発生しました。この熱帯低気圧は、24時間以内に台風に発達する可能性があります。

 10日午後6時、熱帯低気圧は南シナ海に位置していて、西北西にゆっくりと移動しています。中心の気圧は998ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は秒速15メートル、最大瞬間風速は秒速23メートルとなっています。

今後の進路と予報

 11日午後6時の予報では、熱帯低気圧は台風に発達する見込みです。南シナ海に位置し、中心の気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速18メートル、最大瞬間風速は秒速25メートルに強まる見込みです。台風はゆっくりとした速さで西北西へ進むと予想されます。

 12日午後3時も、台風は南シナ海に位置し、中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速20メートル、最大瞬間風速は秒速30メートルと予想されています。

 13日午後3時も、南シナ海に位置し、北北西へゆっくりと移動する見込みです。中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速25メートル、最大瞬間風速は秒速35メートルと予想されています。

 14日午後3時には、台風は中国の華南に位置し、1時間に15kmの速さで北北東へ進むと予想されています。中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速20メートル、最大瞬間風速は秒速30メートル、予報円の半径は330kmの見込みです。

 そして15日午後3時は、中国の華南に位置し、北東方向へ1時間に20kmの速さで進む見込みです。中心の気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速18メートル、最大瞬間風速は秒速25メートル、予報円の半径は440kmと予想されています。

 この熱帯低気圧は、台風となっても中国大陸にすすみ、日本に直接影響はしない見通しですが、今週末以降、梅雨前線を刺激するため、梅雨前線が活発になる可能性があり、注意が必要です。