震災と原発事故で一時すべての住民が避難を余儀なくされた福島県大熊町で、復興拠点から国道6号につながる町道が新しく整備され、10日、開通式が行われました。
開通したのは、大熊町役場がある復興拠点の大川原地区と国道6号を結ぶ町道東67号線のおよそ4.7キロです。開通式では、大熊町の吉田淳町長が「道路の開通で町のさらなる復興に多くの効果があると確信しています」と挨拶しました。
町道のうち、およそ1キロは帰還困難区域ですが、通行証の確認がなくても自由に通行できる、政府の「特別通過交通制度」が適用されました。
大熊町・吉田淳町長「例えば大川原から富岡に行くのにもこのルートが使えるし、通勤の人も色々と利便性を感じていただけると思っているので、有効に使っていただけるものと期待している」

今回の開通で、大熊町では、町内の利便性の向上や、地域交流の活性化・物流の効率化にも期待できるとしています。