鉄スクラップの卸売を行う富山市の「松定商事」が事業を停止し、自己破産の準備に入っていることが帝国データバンクの調べでわかりました。負債額は約5億3000万円とみられます。
「松定商事」は1941年に創業し、1967年に法人改組した鉄スクラップの卸業者です。
地元製造業を中心に富山県内で積極的に営業展開を行い、ピーク時の2008年3月期の売上高は約18億円を計上していました。
しかし、物価高や同業他社との競合で受注量は減少し、2024年3月期は3億7700万円にまで落ち込んでいました。
近年は赤字決算が続いて債務超過に陥り資金切りが逼迫し、事業継続の見通しが立たなくなり、事業継続を断念したとみられます。
