6月10日は「時の記念日」ということで、天気と時間に関する話題です。

「曇り一時雨と曇り時々雨、どちらの方が雨の降る時間が長いのか」考えたことはありますか?

実はこれ「どちらの方が長いとも短いとも言えない」のです。

まず「一時雨」と「時々雨」の違いを確認します。

「一時雨」は、雨が連続して降る時間が6時間未満ということを意味しています。

例えば午前6時から午前11時にかけて5時間連続して雨が降った場合は、降った時間が6時間未満の5時間ということで「曇り一時雨」となります。

一方「時々雨」は、雨が降ったり止んだりで、合計12時間未満ということを指します。

例えば、雨が午前6時から11時まで、5時間降った後、一旦雨が止んで、その後午後3時から午後9時までの6時間降り、合計11時間の雨となった場合。

この場合は、雨が降ったり止んだりで、雨の時間の合計が12時間未満の11時間なので「曇り時々雨」となります。

ここまでは「曇り時々雨」の方が「曇り一時雨」よりも雨の時間が長いような気がしますが、この場合はどうでしょうか。

雨が午前6時から9時まで3時間降って、一旦止んだ後、午後3時から午後5時まで2時間降り、合計5時間の場合は12時間未満のため、「曇り時々雨」となります。

初めに説明した「曇り一時雨」と「曇り時々雨」となるケースを並べると「どちらも雨が降った時間は5時間で同じ」ということになるため、一概にどちらの方が雨の時間が長い短いということはできないのです。

また、1日に2時間の雨が2回降った場合は「時々雨」、連続して5時間降った日は「一時雨」ということになって、「一時雨」の方が長いこともあるのです。