ロシアとウクライナは、2日に行われた直接交渉での合意に基づき、新たに捕虜の交換を行ったと発表しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、SNSで「ロシアの収容所から捕虜がウクライナに帰還した」と明らかにしました。

人数は明らかにしていませんが、帰還した捕虜には重傷・重病の人や25歳以下の人も含まれていて、捕虜交換は今後、数日間にわたり継続されるとしています。

ゼレンスキー氏は、「捕虜交換のプロセスは非常に複雑で連日、協議が行われている」としたうえで「人道問題に関する合意が完全に履行されることを期待する」と述べました。

一方、ロシア国防省も25歳以下の捕虜の最初のグループが交換されたと発表。ベラルーシで医療支援などを受けているとしていますが、人数は明らかにしていません。

ロシアとウクライナは今月2日の直接交渉で、25歳以下の捕虜や重傷・重病の捕虜全員の交換のほか、6000人ずつの遺体の返還で合意していましたが、ロシアは7日、ウクライナ側が捕虜交換や遺体返還を延期したなどと一方的に主張し、双方による非難の応酬が続いていました。