勝負強いバッティングが持ち味の瀬戸口選手、春のリーグ戦では外野手としてベストナインに選出されたほか、優勝決定戦でも猛打賞の活躍で全国大会出場に大きく貢献しました。

瀬戸口和絃仁選手
「全国大会はテレビでしか見たことがなかったので、甲子園とかも、憧れはあったんですけど、自分はグラウンドに立たないと実感がないタイプなんで、行ってみたら緊張しますし、でも目指していたところなので、本当に嬉しいです」
瀬戸口選手は居残りの自主練習を4年間、ほとんど欠かすことなくやってきました。
しかも遠征費などを稼ぐため連日、大学が始まる前に朝6時からのアルバイトも。
そこまでハードな生活を送るのには真面目だけでは語れない理由があります。
瀬戸口和絃仁選手
「一番支えてくれている人なので、お母さんがいなかったら大学も多分(野球を)やってないですし、高校終わって、野球も力を入れていなくて、普通に働いてとかだったと思うので、活躍して恩返ししようかなというのが一番強いですね」
瀬戸口選手の母・涼子さんはシングルマザーとして2人の息子を育てました。

瀬戸口和絃仁選手
「本当に『好きに自分のやりたいことをやりなさい』と言ってくれて、自分はそれが一番決め手になったというか、(大学進学は)めちゃくちゃ迷いましたね、家の経済状況とか見たら、確かに働いた方がいいなというのもあったので、でもやっぱり、お母さんのそのひと言が結構、自分のなかで大きくて、頑張ろうと思えたのは、お母さんのおかげです」
念願の全国大会初戦はいよいよ明日・10日。
次のしらせは「初勝利」となるか…久留米工大と瀬戸口選手の初めての戦いが始まります。