創部以来初の快挙を成し遂げた大学野球部の話題です。

久留米市にある久留米工業大学野球部が東京で開かれている全日本大学野球選手権に創部58年目にして初めて出場します。

目指すは全国の舞台での一勝です。

創部58年、久留米工業大学野球部。

4年生のバッテリーを中心に守り勝つスタイルを磨き上げたチームは5月まで行われた春のリーグ戦を制し、初めてとなる全国への切符を掴みました。

そして、この優勝のウラにはある出来事が。

平嶋千義(ちあき)監督
「やっぱり全国大会をあと一歩で逃したという悔しさ、あの気持ちはどれだけ口で伝えても伝わらないような」

去年11月、この試合に勝てば秋の全国大会出場が決まる久留米工大。

守りが武器のチームでありながら決勝点は痛恨のエラー、わずか1点差の負けがチームを変えました。

平嶋千義監督
「あのゲームに負けた瞬間目の色が変わって、この一冬、そして春、しっかりとした練習と結果を出してくれたんじゃないかなと思っています」

指名打者を含めたスタメン10人の中に甲子園出場経験者は1人もいません。

それでも一日およそ2時間半の全体練習のあと、それぞれの選手が3時間近くに及ぶ自主練習を続け、技術を高めました。