原爆が投下されてからおよそ2か月後の長崎で、焼け残った壁に、大きな文字で何かを書き残すひとりの男性の姿が映像に記録されていました。80年の時を超え、これまで謎とされてきた男性の正体が明らかにー。
“没カット”に映った謎の男性

映像に映っているのは、国民服姿の男性。
カメラの方を気にしているようにも見えます。
この映像は、日本映画社が撮影した原爆記録映画の未使用映像、いわば「没カット」の中にありました。

場所は現在のJR長崎駅近く。大黒町・恵美須町エリアです。
背後に映る中町教会と、当時と変わらぬ石垣から特定されました。
ここで、男性は焼け残った建物の壁に「伝言」を書いていました。